が,先日部屋の掃除をしていて昔の安物の時計を3個見つけた.何となく懐かしくなってまた使ってみたくなった.当然ながらどれも電池切れで止まっている.全部時計屋に持っていって電池交換を依頼すると,3000円はかかりそうだ.
ネットで調べてみると,電池の交換はそんなに難しくはなさそうで,どうせ古い時計ばかりだし,だめもとで挑戦してみた(以下,試してみる人は自己責任で).
まずはAmazonで裏フタをこじ開ける専用工具を購入. これ,720円也. この工具以外にも色々とはいった腕時計工具セットというのが1000円前後であれこれ売られていたが,安かろう悪かろうでも困るので,とりあえず必要最低限のこの工具だけを購入.届いてみれば,これも普通のドライバーの先をグラインダで薄く削りさえすれば,それで十分な気もするが.
この工具を使って,裏フタの隙間に差し込んでこじ開ける.3個の腕時計ともに,隙間部分を見つけて軽くこじればどれも簡単に裏フタがはずれた.隙間をちゃんと見つけるのがコツかな.無理やり力を入れすぎるとパカっと空いた瞬間に中のメカに工具があたって,メカ部分を痛めてしまう恐れはある.
試した時計の一つ. 10年ほど前に購入した Guess .これの裏フタを開けたところ.
まずはボタン電池の型番を確認. SR616SW となっていたので,これまた Amazon で注文.
ちなみに他の腕時計は Orient 製が SR716SW , Casio 製がSR621SW で,電池のメーカーはどれもSONYだったが,種類はそれぞれ異なっていた.いずれも1個買いだと250円程度(金メッキされたものを選んだので). 5個まとめ買いならばもっと安くなるのだが,そんなに使うこともないだろうと.
精密ドライバーでボタン電池の端をちょっと持ち上げれば,簡単に取り外せた.下の写真は取り外したところ.
で,購入したボタン電池を挿入.電池をショートさせないようにちょっと気をつけて.
ということで,ここまで5分ほど,あっけない.
最後に裏フタを閉めなければならない. 裏フタを閉めるための専用の工具もAmazonで売られていたのだが,2000円はするようなので今回は購入見送り.
リュウズの位置をあわせてから,裏フタを強く押し込んでみる.パチンと音がして閉まる,あるいはしまった手応えがあればOKらしい.が,ちょっと斜めになったままで閉まってない.そこで,えいやっとプライヤーに布を巻いて時計を傷つけないように軽く挟んで力を込めてみたら,しっかりと閉まった.これで電池交換無事終了.何年も眠っていた腕時計が動き出した!
この他の時計も同様に交換してみたが,Orient の古いものは電池を交換しても秒針が動かず,メカ部分がもう故障しているようだった.